Whitehouse Cox(ホワイトハウスコックス)の歴史


 

1860年創業のホワイトハウスコックスは、当初英国軍へ納入する軍需アイテムや、鞍や手綱などの乗馬用革製品を専門的に製造していました。第一次世界大戦当時、初めて一般向けにペット用の首輪を製造し、その後英国上流階級の要望でカフスボタン入れなどの小物入れや移動用の鞄などを手がけていくようになります。当時ブライドルレザーを使用し、このような製品を作る事は非常に画期的で、こうしてホワイトハウスコックスは革小物の名工房として徐々に名声を高めていくのです。

 

そして、1970年代後半に大きな転機が訪れます。当時高級百貨店ハロッズで販売されていた、ホワイトハウスコックスの犬用メッシュリードを見た、ラル・フローレン氏が興味を持ち、これを元に紳士用ベルを作りたいと依頼あり製造する事に。このベルトはたちまち大ヒット。この成功を受け、財布をはじめ、ますます多彩なレザーアイテムを手がけるようになっていきました。

 

そして現在でも創業当初からの伝統製法、ハンドメイドを守り、日々弛まぬ研究を続けているのです。

 

 

 

Whitehouse Cox(ホワイトハウスコックス) ブライドルレザーとは


 

ブライドルレザーはホワイトハウスコックスで使用され革の中で、最も代表的な革です。

 

現在では、本物と言えるブライドルレザーを生産しているメーカーの数が少なくなってきていますが、ホワイトハウスコックスでは創業以来、染色や仕上げなど、独自でオーダーしたものを英国内で生産し、使用しています。またその品質に関しても、絶えず厳しい目でチェックされています。

 

ブライドルレザーに使用するロウマテリアル(原皮)は、英国を始め欧州で探し求めた最高グレードのフルグレインカウハイド(成牛の一枚革)で、強く耐久性に優れ、表面にキズやシミそして血筋(血管のあと)などが極力少ないものを使用しています。なめし方は樹皮や種子などの、自然のものを成分とした溶液に浸すフルベジタブルタンニングで、約10週間もの時間をかけてなめされます。そして、天然成分を多く配合された染料でスプレーを使って塗布した後に乾燥させ、革の深部にタロー(獣脂)がしっかりと染み込むまでブライドルグリースの中に浸します。この作業にかなりの手間をかけ、上質なブライドルレザーを完成させるのです。

 

 

 

Whitehouse Cox(ホワイトハウスコックス) アンティークブライドルとは


 

ホワイトハウスコックス社特注のブライドルレザーをベースにアンティークブライドルは作られています。

 

アンティークブライドルは特殊な染色方法によって、本来のブライドルレザーには見られない、手にした瞬間から長年使い込んだ様な深い味わいがあります。それはホワイトハウスコックスが選びぬいたアンティークブライドルの魅力を引き出す良質な原皮と、オリジナリティー溢れる独自の加工が成せる技です。またアンティークブライドルはシワや血管あとなど、革のごく自然な風合いを大切にしており、その表情は一つ一つ異なったものになっています。

 

 

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