ABOUT BRAND

HISTORY

CHEANEY/チーニーは、グットイヤー・ウェルト・シューズの生産地として名高い英国ノーサンプトン州の郊外、デスバラーで1886年に設立されました。伝統的な英国グッドイヤー・ウェルト・シューズ界に、全く新しい感覚とトレンドを吹き込むメーカーとして、大きく注目を集めています。

ノーザンプトン州の伝統的な靴作り
ノーザンプトン州は英国の品質ある靴作りの街として有名です。
なぜこの様に産業が発展したのかについては、1600年代から靴作りに必要な革の原材料が豊富に得られたということが有力な説となっています。17世紀までは工場というものは無く、一つの場所で靴を作るという組織的な体制が築かれたのは、それから約200年後のことでした。当時、創業者のジョセフ・チーニー氏は「B.Riley社」の工場長として働いていましたが、1886年「J.Cheaney, Boot & Shoemakers」として、デズバラーにあるステーションロードに小さな拠点を構えました。その頃、多くの人々が靴作りに従事していましたが、その製法は現在とは異なったものでした。

その当時、多くの働き手はそれぞれの工程に特化していたため、"SHOP"と呼ばれる自宅の庭にある離れなどの場所で作業を工程毎に個別で行ない、最終的に集荷所に集められ出荷されていきました。また商品を配送するシステムが広く普及するまで、作られた靴は地元の身近な地域に供給されるだけでした。 その後、1896年に現在の場所に工場を移転し、レザーをカットする工程から最終工程のポリッシングまで、一貫してノーザンプトン州のデズバラの工場で生産を行なっています。1903年社名をJ.Cheaney & Sonsに変更しています。

 

 

 

Queen’s Award賞

1966年、クイーンズアワード賞を輸出部門にて受賞しましたが、その後チャーチに買収されます。"Cheaney of England"というブランドは1967年から始まり、そしてこれがジョセフ チーニーとして自分たちのブランドを販売する、という最初の取組みになりました。1971年ジョセフ チーニーは再び輸出部門のクイーンズアワード賞を受賞します。 海外の売上が継続して伸びる中、成長を鈍化させるインフレーションが1970年代に起こります。これは、輸出に携わる全ての英国メーカーにも大きな影響を与えました。事実、1980年代に市場が落ち着くまでの間に、多くのノーザンプトンのシューズメーカーが工場を閉鎖してしまいます。 こういった非常に厳しい社会背景の中、自社で在庫をかかえて販売するというスタイルを開始、継続して地元で成長していきました。この取組みは、個人経営などの小規模な店舗への販売を促進させるとともに、先見性のあるバイヤー達を通じ、ブランドの更なる認知へとつながりました。1980年代中頃までには輸出ビジネスも回復し、自社ブランドのシューズの販売と他社ブランドのシューズの生産という2本柱を確立しました。

その後、2002年に旗艦店をロンドンにオープン。これにより、ブランドの認知度は一段と増していきました。 2009年8月、従兄弟同士であるジョナサン・チャーチ氏とウィリアム・チャーチ氏はチャーチからジョセフ チーニーを買収。家族5代に渡り靴作りに携わってきた彼らはオーナーとして、また経営者として、1886年の創業当時の様に、カッティングからファイナルポリッシュの全ての工程をノーザンプトンで行なうシューズメーカーとして、今後も品質の高い商品を生産していくことを約束しています。

 

左:約100年前の工場の様子 右:現在の様子

 

JOSEPH CHEANEY

 

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